「異才発掘プロジェクトROCKET」を開講
日本財団と東大先端科学技術センターが共催
社会にイノベーションをもたらす「異才発掘プロジェクトROCKET」(日本財団、東大先端科学技術センター共催)が10日、東京都目黒区の同センターで開講した。受講生は全国から応募した600人から選出されたスカラー候補生15人。漢字が書けないが独創的な方法で農業に従事する小5児童や週2、3日だけ登校し後は水族館に通い詰めている爬虫類好きの小4児童など小中合わせ15人の子供たちだ。
開校式でスカラー候補生たちにiPadを手渡した日本財団の笹川陽平会長は「下村博文文科大臣の御子息もディスレクシア(学習障害)だったが、ロンドンに留学し今では水を得た魚のように舞台芸術で活動している」と励ました。
日本の教育はオールマイティーで協調性豊かな人材育成には優れている一方、既成概念を破る革新的な発想を生み出す環境が十分に整っていない。学校になじめない子供など突出した能力を引き出すため、同プロジェクトでは各領域で著名なトップランナーによる講義とディスカッションが行われる。