日本3氏、赤崎・天野・中村教授に金メダル


ノーベル賞授賞式、ストックホルムのコンサートホールで

日本3氏、赤崎・天野・中村教授に金メダル

ノーベル賞の授賞式会場に入場した(左から)赤崎勇名城大教授、天野浩名古屋大教授、中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授=10日午後、スウェーデン・ストックホルムのコンサートホール(時事)

 2014年のノーベル賞授賞式が10日午後4時半(日本時間11日午前0時半)から、ストックホルム中心部のコンサートホールで行われた。青色発光ダイオード(LED)の開発で物理学賞に選ばれた赤崎勇名城大教授(85)と天野浩名古屋大教授(54)、中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)はスウェーデンのカール16世グスタフ国王から金メダルと賞状を授与された。

 LEDは1960年代に赤、次に緑が登場。あらゆる色を表現するには青が必要だが、技術的に難しく「20世紀中は不可能」と言われた。

 赤崎さんは青色LEDの基礎研究をリード。天野さんは開発のカギとなる窒化ガリウムの結晶作製などで大きな役割を果たし、中村さんは実用化に貢献した。

 LEDは消費電力が少なく、白熱電球や蛍光灯に代わる照明のほか、携帯電話などのディスプレー、交通信号などに広く利用されている。

 日本人のノーベル物理学賞は08年の益川敏英名古屋大特別教授(74)ら以来6年ぶり。ノーベル賞全体では12年に医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授(52)以来2年ぶりで、米国籍を取得した中村さんと南部陽一郎米シカゴ大名誉教授(93)を含め計22人となった。(ストックホルム時事)