モザンビークの医師、エボラ熱治療で奮闘


リベリアで日夜奮闘、WHOが派遣したナイエネ医師

モザンビークの医師、エボラ熱治療で奮闘

 エボラ出血熱の流行国リベリアで、日夜奮闘するモザンビーク人医師のことが、当地で話題になっている。この医師はジェレミアス・ナイエネ氏で、ドイツの国際公共放送「ドイチェ・ヴェレ」が同氏とのインタビューを放送、それをモザンビークの有力日刊紙「ノーティシアス」が掲載した。

 同紙によると、同氏は世界保健機関(WHO)によってリベリアに派遣された、アフリカのポルトガル語圏では唯一の医師である。

 WHOからリベリアで働かないかと打診があったときは、快諾したという。「感染のリスクは承知しているが、十分な備えをしているので、恐れはない」と言い切っている。

 「人道支援活動は私のかねてからの夢で、むしろわくわくしている」とも。同医師によると、ウガンダの医師団も別の地域でエボラ出血熱の治療にあたり、他のアフリカ諸国の医師たちも、地方や奥地で、訓練や管理統括業務に携わっている。

 モザンビーク国民は、ナイエネ医師について「彼のような医師がこの国にいることを、誇りに思う」と絶賛している。(ベイラ<モザンビーク>宝山晶子通信員)