紅葉の皇居乾通りを公開
天皇陛下傘寿記念、春に続き
天皇陛下が昨年80歳の傘寿を迎えられたことを記念した秋の皇居・乾通りの一般公開が3日、始まった。宮内庁によると、午後1時までに4万7510人が訪れた。開門前には約6000人が列を作り、宮内庁は開門時間を予定の午前10時から30分早めた。
紅葉の見頃に合わせた公開で、桜のシーズンの春には5日間で約38万人が訪れた。7日まで実施する。
公開されたのは春と同様、皇居南東側の坂下門から北側の乾門まで一方通行で約750メートルの並木道。両側にイロハモミジやトウカエデが約60本植えられており、訪れた人たちは記念写真を撮るなどして色鮮やかな紅葉を楽しんだ。
春は予想以上の人出でトイレが不足したり携帯電話がつながりにくくなったりした。このため宮内庁は仮設トイレの数を増やし、臨時のアンテナを設置するなどの対策を取った。
午前7時から夫婦で並んだという千葉県市原市の主婦西村てい子さん(60)は「桜の時期には来られなかったので初めてでしたが、きれいで良かったです」と笑顔で語った。