ブラジル・レジストロ市で南米最大の灯籠流し
リベイラ川の水面を彩る、「死者の日」に先祖を供養
ブラジル南東部サンパウロ州のレジストロ市で2日、南米最大規模の灯籠流しが行われた。約2500基の灯籠が市内を流れるリベイラ川の水面を鮮やかに彩り、会場に集まった約2万人のブラジル人らは、先祖の冥福を祈った。
レジストロの灯籠流しは毎年、ブラジルのお盆に相当する「死者の日」に行われ、今年で60回目。リベイラ川で水難事故に遭い死亡した日本人を慰霊するために始まり、年々規模が拡大、故人を供養する行事として定着した。
レジストロは、1913年に日本人移民の入植が始まり、米や茶の生産で栄えた。亡くなった両親の名前を灯籠に書いた教師アナ・ナムールさん(65)は「天国で安らかに眠ってほしいと願いを込めた」と話した。(サンパウロ時事)