米シカゴの摩天楼、目隠しで綱渡り


曲芸師のニック・ワレンダ氏が世界初の偉業

米シカゴの摩天楼、目隠しで綱渡り

2日、シカゴで、目隠しをして高層ビルの間を綱渡りするニック・ワレンダ氏=ディスカバリーチャンネル提供(時事)

 摩天楼の発祥地として知られる米中西部シカゴで2日夜、米国の著名な曲芸師一家のニック・ワレンダ氏(35)が高層ビルの間を目隠しして綱渡りする世界初の偉業に挑み、見事成功させた。

 米カナダ国境のナイアガラの滝、米西部グランドキャニオンなど数多くの綱渡りを成功させてきたワレンダ氏だが、目隠しで挑むのは初めて。名物の風が吹きすさぶ中、命綱や安全ネットは使わなかった。

 最初は目隠しをせず、地上約200メートル、50階建て以上の二つのビルの間で、難度を高めるために19度の傾斜をつけた約140メートルのワイヤを7分弱で難なくクリア。地上を移動して最初のビルに戻り、今度は黒い目隠しを装着した上で、約30メートルをわずか1分余りで渡り切った。

 綱渡りの様子は、米ケーブルテレビ局ディスカバリーチャンネルなどで日本を含む全世界に中継された。ワレンダ氏は終了後、「とても良い気分だ。シカゴは素晴らしかった」と話した。(シカゴ時事)