エルドアン大統領、超豪華な新公邸を披露


「新しいトルコ」創出を掲げる、総工費378億円に批判も

エルドアン大統領、超豪華な新公邸を披露

29日、アンカラ郊外に完成した新大統領公邸内に立つトルコのエルドアン大統領(AFP=時事)

 トルコのエルドアン大統領は29日、首都アンカラ郊外に新設された部屋数1000室の豪華な大統領公邸を披露した。当初は首相公邸として使われる予定だったが、新しい建物はエルドアン氏に譲り、ダウトオール首相はこれまでの古い大統領公邸を使う。AFP通信などが伝えた。

 新公邸の総工費は約378億円。最大野党の共和人民党(CHP)のオラン副党首は「火星に衛星3基を打ち上げられる費用に相当する」と批判している。

 20万平方メートルの敷地は、トルコ建国の父ケマル・アタチュルク初代大統領がかつて大切にした森だった。裁判所は建設中止を命じたが、大統領は強行した。英王室のバッキンガム宮殿や、パリのエリゼ宮(仏大統領府)をしのぐ大きさで「新しいトルコ」創出を掲げる大統領の鼻息も荒い。(エルサレム時事)