三井不動産、歴史ある「福徳神社」を再建


東京・日本橋地区の再開発に伝統生かす

三井不動産、歴史ある「福徳神社」を再建

三井不動産が東京・日本橋に再建した「福徳神社」(同社提供)

 三井不動産は23日、東京・日本橋地区で進める都市再開発事業の一環として、地元で1000年以上の歴史がある「福徳神社」を再建したと発表した。同社は、2016年度には神社の隣接地に約1000平方メートルの広場「福徳の森(仮称)」も整備し、歴史や伝統を生かしながら日本橋のさらなる活性化を目指す。

 福徳神社は9世紀後半には既に日本橋にあったとされ、江戸時代には徳川家康、秀忠ら歴代将軍も参詣したといわれる。ただ、神社の位置は再開発などで付近を転々とし、最近は、小さな本殿が新神社の建設地近くにあるだけとなっていた。三井不動産は再開発を機に本殿の移転と、拝殿・鳥居の復元を決め、今年3月に着工していた。

 新神社の土地(約530平方メートル)と建物は同社が所有し、地下部分に駐輪場と、約1万6000食分の非常食を蓄えられる防災用備蓄倉庫を整備した。