浜松城に家康時代の堀跡、本丸近くで発見
簡素な造り、家康が造らせた可能性が高い
徳川家康が浜松城を本拠としていた時代に造らせたとみられる堀の跡が、本丸の南側で17日までに見つかった。発掘調査を行った浜松市によると、家康の居城時代の構造物が発見されたのは初めてという。
市によると、浜松城は1570年に家康が築城し、17年間本拠地とした。その後、改修が繰り返され、築城当時の遺構は見つかっていなかった。
発見された堀は幅11メートル、深さ2メートル程度と推定され、土を掘っただけの簡素な造り。家康の居城だった16世紀後半には石造りの堀の技術が伝わっておらず、出土品の年代などからも、家康が造らせた可能性が極めて高いという。
市は19日に発掘調査の現地説明会を開く。