天野浩教授、ノーベル賞決定後初めての講義


「省エネ問題解決のため頑張って」と後進にエール

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ノーベル物理学賞の受賞決定後、初めての講義を行う名古屋大の天野浩教授(右)=14日午後、愛知県豊田市の愛知工業大

 青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞に決まった天野浩名古屋大教授(54)は14日、愛知工業大学(愛知県豊田市)で受賞決定後初めて講義を行った。「窒化物光デバイスの現状と将来」と題した講義には、学生や教職員ら約350人が詰め掛けた。

 盛大な拍手で迎えられた天野さんは「大変お騒がせしています」と恐縮しきりだったが、講義が始まると次第に冗舌に。LEDを医学に応用する研究などについて、ユーモアを交えながら話し、相次ぐ質問にも丁寧に答えた。

 天野さんは講義後、「若い人たちにいろいろ伝えたいことがあるので、こういう機会に感謝している。これから日本や世界で、省エネ問題などの解決のため、われわれの世代以上に頑張ってほしい」と話し、後進の学生らにエールを送った。