「世界一幸せ、自分を超える力士を育てたい」


琴欧洲が断髪式で感極まる、350人がまげにはさみを

「世界一幸せ、自分を超える力士を育てたい」

断髪式で師匠の佐渡ケ嶽親方(右)に大いちょうを切り落としてもらう元大関の琴欧洲=4日午後、東京・両国国技館

 大相撲で欧州出身として初めて大関に昇進し、今年3月の春場所で現役を引退した琴欧洲(31)本名安藤カロヤン、ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋の引退披露大相撲が4日、東京・両国国技館で行われ、断髪式では約350人がまげにはさみを入れた。

 2メートルを超える長身を生かし、年6場所制となった1958年以降では史上最速の初土俵から所要19場所(幕下付け出しを除く)で大関昇進。2008年夏場所では優勝を遂げた。満員御礼の館内で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に大いちょうを切り落とされると、「世界一幸せな男。言葉が出ない」と感極まった。

 今年1月に日本国籍を取得。部屋付きの琴欧洲親方として、後進を指導している。「自分を超える力士を育てたい」と抱負を述べた。