札幌市役所にアイヌ文様タペストリーを設置
アイヌ民族工芸家、宮川正子さんの「レラアシ」を展示
札幌市は、庁舎1階のロビーにアイヌ民族の伝統的な文様をあしらったタペストリー(布製の壁掛け)を設置した。縦1メートル50センチ、横90センチの大きさで、2作品ずつ展示されている。
アイヌ民族工芸家、宮川正子さんの作品の題は「レラアシ」(風が吹くの意)。アイヌの守り神の一つであるシマフクロウが、風に乗って羽ばたくイメージが表現された。紺色の布の上に、切り抜いた白い布を重ねる「カパラミプ」という技法が用いられている。
市アイヌ施策課は「この機会に多くの市民にアイヌ文化に触れてほしい」と話している。