首都直下型地震に備え、東京・銀座で震災訓練
東京消防庁や警視庁、住民ら5000人が参加
東京都中央区銀座で29日午前、震度6強の首都直下型地震を想定した防災訓練が行われた。地元町会で組織する銀座震災対策委員会が主催。東京消防庁と警視庁、住民やデパートの従業員を含め計約5000人が参加した。
訓練は銀座の目抜き通りの「中央通り」で実施。はしご車による6階建てビル屋上から逃げ遅れた人の救助や、東京消防庁のハイパーレスキュー隊による道路上の障害物の撤去、救護所での救助者のトリアージ(緊急度判定)などを行った。
銀座での震災訓練は今年で33回目。同委員会事務局長の森連さん(82)は「銀座の安全のためだから、みんな前向きに取り組んでいる。大震災の際に帰宅困難者を大企業のビルやデパートに待機させる対策も進めている」と説明した。
国際協力機構(JICA)の災害対応能力強化プロジェクトの一環で参加した、インドネシア国家防災庁減災・規格化課長のエリン・リナワティさん(56)は「はしご車の作業も非常に熟練度が高く感心した。自国での災害対応に生かしたい」と話した。