米グーグル、配達用無人機を開発
数年以内に実用化、アマゾン・ドット・コムも商業利用加速
米IT大手グーグルは28日、物品の配達を行う無人飛行機を開発中だと発表した。数年以内の実用化を目指す。米アマゾン・ドット・コムも無人機を使った商品の宅配をテストしており、本格的な商業利用に向けた研究が加速している。
グーグルは2011年から、車の自動運転など実験的プロジェクトに取り組む「グーグルX」部門で無人飛行機の研究に着手。その後、マサチューセッツ工科大(MIT)の専門家らが研究チームに加わった。
今月、オーストラリアで試作機のテスト飛行を実施。試作機は幅1・5メートルで、四つの回転翼を備えた。着陸せずに、上空からロープで物品を降下させる方法で、緊急物資や食品の配達に成功したという。
グーグルは昨年から米国の一部地域で食品や日用品の即日配達サービスを試験的に行っており、この分野での活用も視野に入れているとみられる。米国では無人機の商業利用に向けた取り組みが活発化しているが、墜落防止など安全面の課題も多い。(シリコンバレー時事)