ネパール、地滑りで世界最新の湖が出現
大量の土砂でスンコシ川がせき止められる
8月初めから降り続いた豪雨による地滑りと土砂崩れで、ネパールでは24日現在死亡確認が156人に達した。まだ土砂で埋まったままの居住区には死臭が漂っている。
バグマティ県シンドゥパルチョク郡ジュレ地区のゴパル・プラサド・パラジュリ区長によると、大量の土砂でスンコシ川がせき止められ、全長3・5㌔の世界最新の湖ができた。
新たな湖は、川下の村民5000人にとって脅威ともなっており、軍が自然堰(せき)の一部を爆破し、水を放出している。ネパール議会で、湖の水を抜くか、7万㌔ワット規模の発電用ダムにすべきか、論争が行われている。水を抜くためにも約500万㌦(5億円)の費用がかかる、という。(シンドゥパルチョク郡〈ネパール〉R・キッテル)