英国の映画監督・アッテンボロー氏が死去


「ガンジー」や「遠い夜明け」など社会派作品で知られる

英国の映画監督・アッテンボロー氏が死去

リチャード・アッテンボロー氏=2007年8月(AFP=時事)

 インド独立運動を指導したマハトマ・ガンジーの生涯を描いた大作「ガンジー」(1982年)など社会派作品で知られる英国の映画監督、俳優のリチャード・アッテンボロー氏が24日、死去した。90歳だった。アッテンボロー氏の息子の話としてBBC放送が伝えた。

 BBCによれば、近年は妻で元女優のシーラ・シムさんと共に介護施設に入り、車椅子での生活を送っていた。キャメロン首相はツイッターで「映画界の巨人の一人だった」と悼んだ。

 23年、英中部ケンブリッジ生まれ。王立演劇学校を経て40年代から俳優として活動、「大脱走」(63年)、「ジュラシック・パーク」(93年)など多くの作品に出演した。

 監督やプロデュースも手掛けるようになり、第1次大戦を描いた反戦ミュージカル映画「素晴らしき戦争」(69年)でデビュー。「ガンジー」では、作品賞や監督賞を含むアカデミー賞8部門を受賞した。このほか代表作として、南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離)活動家スティーブ・ビコを主人公とした「遠い夜明け」(87年)やミュージカル映画の名作「コーラスライン」(85年)がある。

 76年にナイトの称号を授与され、93年には一代限りの貴族となった。3人の子供がいたが、2004年のスマトラ沖地震の津波で長女や孫娘を失っている。(ロンドン時事)