ガザでは空爆の合間に買い物、異常と日常が共存


現地で支援活動する邦人女性、金子由佳さんが語る

ガザでは空爆の合間に買い物、異常と日常が共存

取材に応じる日本国際ボランティアセンター(JVC)のパレスチナ事業現地調整員、金子由佳さん=28日午後、東京都台東区のJVC東京事務所

 パレスチナ自治区ガザで支援を続けてきた日本国際ボランティアセンター(JVC)の金子由佳さん(34)が28日、東京都内のJVC東京事務所で取材に応じ、辛うじて連絡が取れているガザの現状を語った。封鎖されたガザは世界の他の戦地と違い180万人の住民が外界へ逃げられない。閉じ込められたまま「空爆の合間に買い物に行く。店も半分開いている」。人々は激しい砲撃音の中、寝室で眠ろうとする。日常と異常が共存する異様な状況が続いていると訴えた。

 パレスチナで活動して2年。拠点の東エルサレムから車で1時間半のガザを訪れ、貧血児が多いパレスチナの子供たちの栄養改善を支援してきた。ガザには毎月通う。一度入ると約1週間滞在する。イスラエル軍の空爆は時折あったが、6月以前のガザは「海も砂浜もきれいで、夕暮れには浜辺をみんなで散歩もできた」という。

 6月に一時帰国したところ、7月に入りガザ攻撃が始まった。戻るための便は、ベングリオン空港近くへのロケット弾着弾の影響で運休。28日未明、フェイスブックで「29日のフライトがキャンセルになった」とガザに知らせると、元NGO職員の知人女性ヘクマットさんから「焦らなくていい」と逆に励まされる返事が来た。ガザ北部ベイトラヒヤ在住のヘクマットさんは1歳男児の母。激しい攻撃が続く中「息子が熱を出し入院した。おびえている」と不安な心情を書き送ってきた。

 ガザ市在住で、提携するNGOの会計担当リハムさんも小学生の娘の母。イスラエルの攻撃前、新しく購入したばかりの車が今は「移動診療所」になり、負傷者を救助して回っているという。ガザのNGOは、医療物資と食料の支援を求めている。金子さんはJVCを通じ募金の呼び掛けを続けている。