福島市で若者の自己PR、プロアナが審査


優勝者らにラジオ番組枠、復興へ「社会人力」を鍛錬

福島市で若者の自己PR、プロアナが審査

福島市のラジオ局などが勝者に番組枠をプレゼントするという「ラジオバトル選手権」への出場を呼び掛ける企画者の篠木雄司さん(左端)ら=23日、福島市

 プロのアナウンサーの前で自己PRし、ラジオ局の放送枠を獲得しよう-。福島市のラジオ局などが、就職を控えた大学生らを対象に自己PRのコンテストを行い、勝者に番組枠をプレゼントするという「ラジオバトル選手権」を計画、出場者を募集している。

 同市の会社社長、篠木雄司さん(52)が企画した。篠木さんは、就職と同時に競争社会に投げ出され、挫折していく若者の例を見聞きしてきた。そこで、ラジオ番組を独力で作り上げる体験を通じて「社会人力」を鍛え、原発事故に見舞われた福島県の復興を担う人材育成に役立てようと発案。地元の「ラジオ福島」が協力を申し出た。

 対象は大学生、短大生、専門学校生で、8月10日まで募集。コンテストは同19日に行われ、コミュニケーションなどに関する講義を受けた後、現役アナウンサーの前で短時間の自己PRを披露。優勝者に5分間の放送枠を2回分、準優勝者(2人)には1回分をプレゼントする。番組は事前に収録し、9月に順次放送される予定。