広がれ名古屋の「ナモ締め」


ご当地手締め、お披露目

広がれ名古屋の「ナモ締め」

 「名古屋締めで、締めよかナモ。ナモ・ナモ・ナモ」。地元の方言を取り入れた手締め「ナモ締め」を広めようと、愛知県知事や財界人らが集まり、名古屋市内で今月、お披露目された。考案者は日本舞踊西川流の西川右近家元(75)。三本締めなどで知られる関東の「江戸締め」や、関西の「大阪締め」に並ぶご当地手締めとして全国に発信する。

 「ナモ」は文末に付けて表現を和らげる名古屋独特の敬語表現。口上に続き、ナモの掛け声とともに3回、3回、2回、3回のリズムで手拍子を打つ。西川家元が知人の祝いの席で手締めの音頭を取った際、「名古屋言葉を使った面白い締めを」と考え出したという。

 今後は、西川家元や財界人ら約40人を中心に普及活動を推進。インターネット交流サイト(SNS)でPRするほか、飲食店や結婚式場、幼稚園・小学校へも広げる方針だ。

 お披露目の会では、大村秀章知事が「これを機に練習し大いに広めたい」とあいさつ。河村たかし名古屋市長が拍子木を打ち鳴らし、ナモ締め誕生を参加者らと盛大に祝った。