ナポレオンの婚姻証明、9月に仏で競売へ


「借金は各自で」「財産共有せず」

ナポレオンの婚姻証明、9月に仏で競売へ

フランス皇帝ナポレオン1世と最初の妻ジョゼフィーヌの婚姻証明=10日、パリ(AFP=時事)

 フランス皇帝ナポレオン1世(1769~1821年)と最初の妻ジョゼフィーヌの婚姻証明が9月にパリ郊外で競売に掛けられる。落札価格は10万ユーロ(約1380万円)程度と予想されている。AFP通信が報じた。

 証明書の日付はナポレオンが仏軍司令官を務めていた1796年3月8日。二人は翌日、挙式した。夫妻の関係は「世紀のロマンス」として知られるが、書面には「それぞれの借金は互いに責任を負わない」「財産は共有しない」と淡泊な取り決めが記されている。

 ジョゼフィーヌは結婚当初、浪費と浮気を重ねナポレオンを困惑させたものの、次第に夫を本気で愛するに至った。しかし、子宝に恵まれず1810年に離婚。ただ、ナポレオンが新皇后マリー・ルイーズと再婚した後も、良き相談相手であり続けた。

 ナポレオンに絡む競売では、ナポレオンがジョゼフィーヌに送った恋文が2007年にロンドンで出品され、予想を大きく上回る27万6000ポンド(当時のレートで約6900万円)で落札されたことがある。(パリ時事)