ブラジルW杯で大敗にも「チームは誇り」
負傷のネイマールがテレゾポリスで記者会見
サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で骨折し、同国代表を離脱したFWネイマールが10日、キャンプ地のテレゾポリスで記者会見した。自らが出なかった準決勝ドイツ戦で歴史的大敗を喫し、酷評されたチームについて「誇りに思っている。決して恥ずかしいとは思わない」と話し、仲間をかばった。
準決勝をテレビで観戦したネイマールは、ドイツに7点を奪われ「一瞬、頭が真っ白になった」と振り返った。「敗因は説明できない。全ての人を魅了するサッカーができなかったということ」と言葉少な。その一方で「歴史的な大敗だからといって、頭を下げる必要はない」と述べ、チームメートを気遣った。
コロンビアとの準々決勝で脊椎骨折を招いた相手DFスニガのラフプレーについては、「(負傷部位が)あと2センチずれていたら、車いすでの生活を余儀なくされた」と話し、選手生命が危ぶまれたことに声を詰まらせた。スニガからは「けがをさせるつもりはなかった」と謝罪の電話があったという。
「私の夢は終わらない。これからも多くの人をサッカーで魅了していく」と語ったネイマール。決勝については、スペイン1部リーグのバルセロナでのチームメート、アルゼンチン代表のメッシとマスケラーノの名を挙げ、「頑張ってほしい」とエールを送った。(サンパウロ時事)