米海軍、ミシェル・ハワード中将を大将に任命


黒人としても女性としても初、海軍制服組ナンバー2に

米海軍、ミシェル・ハワード中将を大将に任命

1日、ワシントンで、メイバス米海軍長官(左)と式典に参加する、黒人としても、女性としても初の米海軍大将に任命されたミシェル・ハワード次期海軍作戦副部長(EPA=時事)

 米海軍は1日、黒人女性のミシェル・ハワード中将(54)を大将に任命した。238年に及ぶ米海軍史上、女性の大将は初めて。ハワード大将は海軍制服組ナンバー2の作戦副部長として、戦略立案に当たる。黒人、女性の作戦副部長も初めて。

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、メイバス海軍長官は式典で「彼女(ハワード氏)の存在は、能力で人間を判断せずに人為的な障壁を設ければ、米国がいかに多くを失ってしまうかを示す重要な実例だ」と強調。アーネスト大統領報道官も定例会見の冒頭でこの人事に言及し、女性の社会進出を後押しするオバマ政権が今回の任命を重視していることを印象付けた。

 ハワード氏は1982年に海軍士官学校を卒業し、99年に黒人女性初の艦長に就任した。2009年に、ソマリア沖で海賊の人質になった米貨物船の船長救出作戦を指揮したことで知られる。(ワシントン時事)