「人気者になってほしい」と毛利衛館長


東京・日本科学未来館にロボットアナがデビュー

「人気者になってほしい」と毛利衛館長

手を振る(右から)オトナロイド、日本科学未来館の毛利衛館長、開発者の石黒浩氏、コドモロイド=24日午後、東京都江東区

 日本科学未来館(東京・お台場)は24日、人間の子供そっくりの外見で、ニュースを読み上げるロボットアナウンサー「コドモロイド」など3体のロボットを公開した。25日から一般公開する。

 ロボットは石黒浩・大阪大特別教授らのチームが開発。人間の肌に近いシリコーン製の皮膚や人工筋肉などを使い、しゃべるときの口の動きや表情を自然に再現している。

 一般公開されるのは、ニュースを自動で読み上げるコドモロイドのほか、成人女性とそっくりな外見で、来館者と対話する「科学コミュニケーター」を務める「オトナロイド」、外見を抽象化した「テレノイド」の3体で、いずれも遠隔操作型。オトナロイドは、来館者が自分の分身のように操作したり、しゃべらせたりする体験ができるという。

 毛利衛館長から「辞令」を手渡されたオトナロイドは「晴れて科学コミュニケーターになれてうれしいです。これからよろしくお願いします」とあいさつ。同館長は「未来館には47人の科学コミュニケーターがいるので競争は激しいが、負けないよう頑張って。ぜひ人気者になってほしい」とエールを送った。