安倍首相が島根・鳥取を視察、出雲大社に参拝


記者団に「地方創生本部」設置を明らかに

安倍首相が島根・鳥取を視察、出雲大社に参拝

出雲大社を参拝に訪れた安倍晋三首相(中央左)=14日午前、島根県出雲市

 安倍晋三首相は14日、鳥取県境港市で記者団に、省庁横断的に地域振興策を策定、推進するため政府に「地方創生本部」を設置することを明らかにした。首相は自ら本部長に就任する考えを示した上で、「地域の再生のために全力を尽くしていきたい」と訴えた。

 首相は「地域の活性化は安倍政権の重要課題だ」とも指摘、地域振興を成長戦略の柱の一つに据え、取り組みを強める意向を強調した。

 首相は同日、島根、鳥取両県を相次いで視察。鳥取県伯耆町では、ふるさと納税者に特典として地ビールを贈っている会社を訪問。島根県出雲市では、都市部から同県に移住して活性化に貢献している「地域おこし協力隊」隊員と意見交換した。

 同事業は2009年から総務省が各地で始めたもので、首相は新藤義孝総務相に隊員を3年間で3倍の3000人に増やすよう指示する意向を示した。

 首相はまた、同市内の出雲大社に参拝。同神社への現職首相の参拝は、1968年の佐藤栄作氏以来2人目。