羽田・成田発着回数、最大年7・9万回増加
五輪開催20年までに、国土交通省が増加策まとめる
首都圏の羽田・成田両空港の発着回数増加策を検討してきた国土交通省の専門家委員会は6日、現在年約71・7万回の両空港の発着容量を、2020年までに年間7・6万~7・9万回増やすことが可能とする案をまとめ、公表した。実現すれば羽田空港の国際線発着枠が倍増。20年の東京五輪・パラリンピックの開催に伴う国際線の需要増大に対応できる見込みだ。
具体的な発着容量拡大策としては、羽田について滑走路の利用頻度の引き上げと、東京都心部を飛ぶ飛行経路の導入を提案。成田については管制機能の高度化と、滑走路とターミナルを結ぶ誘導路の増設を挙げた。
羽田の発着容量は現在年44・7万回、成田は今年度内に30万回となる見通し。今回の案が実現すれば、両空港の合計発着回数が最大1割増加し、新たに1日当たり100便程度の増便が可能になる。