大谷光淳・第25代門主「寄り添える宗教に」
浄土真宗本願寺派37年ぶりに交代、僧侶4000人参加し法統継承式
浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)の第25代門主に就任した大谷光淳氏(36)は6日午後、同寺で記者会見し「宗教がさまざまな悲しみを抱えている方に寄り添える存在になれたら」と抱負を述べた。
光淳氏は、社会と宗教の関わりについて「死期が迫った患者の精神的なよりどころとして、宗教にこそできることがあるのでは」と述べた。また、原発問題について問われると「恩恵を受ける人の陰に、犠牲を強いられる人が生まれる仕組みには問題がある」と答えた。
前門主で光淳氏の父光真氏(68)も会見に同席し、「過去には後継者不足などの問題もあった。この年で引退できるのはぜいたくなこと」と満足そうに話した。