安倍首相、フランシスコ法王とバチカンで会談
ローマ法王庁を訪れ、来年の訪日を招請
安倍晋三首相は6日午前(日本時間同日午後)、バチカンのローマ法王庁を訪れ、フランシスコ法王と会談し、来年の訪日を招請した。これに対し、法王は「ぜひ日本を訪れたい」と前向きな考えを示した。
日本の首相とローマ法王の会談は約5年ぶり。安倍首相は、江戸幕府の目を逃れて信仰を守り続けた長崎の「隠れキリシタン」の存在が明らかになってから、来年で150周年になると指摘。「こうした節目に来ていただきたい」と呼び掛けた。
また、首相はアフリカ支援について、アフリカ開発会議(TICAD)の枠組みなどを活用して力を入れていく考えを表明。法王は「アフリカは大きな問題であり、弱者も健康な暮らしを送れるようにする取り組みが重要だ」と応じた。
首相はこの後、約400年前に仙台藩主の伊達政宗に派遣され、ローマにも渡った武将、支倉常長のフレスコ画が飾られているイタリア大統領府を視察する。(ローマ時事)