変わる「昼寝」事情、厚生労働省も提唱


職場導入で効率アップ、カフェも登場

変わる「昼寝」事情、厚生労働省も提唱

枕やマットレスにもこだわった「おひるねカフェcorne」の仮眠スペース=16日、東京都千代田区

 働く人たちの昼寝事情が変化している。厚生労働省が3月に提唱した睡眠指針では「作業効率の改善を図ることに役立つ」として、30分以内の仮眠が推奨された。昼寝が制度として導入される企業も増えており、専門のカフェも登場した。

 ITコンサルティング会社ヒューゴ(大阪市)は、午後1~4時を「シエスタ(昼休憩)」に設定した。社員が一斉に昼寝をする光景は日常茶飯事だ。自分の席でアイマスクをして寝たり、床に寝転がったりするなど、仮眠の取り方はさまざまだ。

 東京都千代田区の「おひるねカフェcorne(コロネ)」は女性限定で、カフェと昼寝スペースを備える。仮眠スペースの使用料は10分当たり160円で、軽食やコーヒーなども注文できる。店長の塚島早紀子さんは「会社の昼休みに昼寝に来る人が多い」と話す。今月からは、病院や図書館、企業などに向けて昼寝環境の整備を支援するサービスも開始した。