「セブン-イレブン」1号開店から40年


豊洲にコンビニ網拡大の起点、町の取り次ぎ拠点を目指す

「セブン-イレブン」1号開店から40年

40年を迎え、開店当時の写真を手にするセブンイレブン豊洲店オーナーの山本憲司さん=東京都江東区

 コンビニエンスストア「セブン-イレブン」1号店が東京都江東区の豊洲にオープンしてから、15日で40年になる。本部が加盟店に商品やノウハウを提供するフランチャイズ方式により、国内にコンビニチェーンが拡大していく事実上のスタートとなった。

 国内初の豊洲店の山本憲司オーナー(64)は、父親から引き継いだ酒屋をセブンイレブンに改装した。イトーヨーカ堂が米サウスランドと提携してコンビニを国内で展開するという新聞記事を読み、手紙で問い合わせたところ、1974年の正月、ヨーカ堂の取締役だった鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス会長らの訪問を受けた。「始める意思があるなら、なるべく早くやりたい」と強く誘われたことを覚えているという。

 長く続けられた秘訣(ひけつ)を尋ねると「売り切れを無くし、頼りになる店になること。新商品を多く置き、お客さんを飽きさせないようにすること」と明かす。現在、豊洲でセブンイレブン5店舗を経営している。

 ローソン、ファミリーマートを含めた大手3社は出店競争を繰り広げている。山本さんは「コンビニにできることはまだたくさんある」として、町の取り次ぎ拠点になることなどを考えている。