東日本大震災被災地の小中学生100人が歓声


世界卓球でラリーで交流、復興支援で技術講習

東日本大震災被災地の小中学生100人が歓声

東日本大震災被災地の小中学生とラリーで交流する平野美宇(左)=5日、東京体育館

 東京で開催された世界卓球選手権の組織委員会が5日、東日本大震災の復興支援の一環として、被災地から招いた小中学生と選手との交流イベントを東京体育館で開いた。青森、岩手、宮城、福島、茨城の5県から選ばれた約100人の小中学生が選手とのラリーに歓声を上げた。

 今年の世界選手権は、被災者を励ます意味を込めて東京開催となった。4日の準決勝を観戦した被災地の子供たちはこの日、元日本代表監督らの技術講習を受け、日本オリンピック委員会エリートアカデミーの選手やイベントに協力した外国選手らとボールを打ち合った。

 アカデミー所属で、今春のワールドツアー女子ダブルスで2週連続優勝を果たした平野美宇選手(14)は「強い子ばっかりで負けそうになった。こういう機会はうれしい」と笑顔を見せた。

 宮城県七ケ浜町から参加した渡部藍吏さん(14)は「打っても打っても返してくるし、サーブが曲がって強かった」とトップ選手の技術に驚きながらも、目を輝かせていた。