新横綱の鶴竜は備え順調、白鵬は軽めの稽古
横審が両国国技館で稽古総見、一般公開で8000人が見守る
大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)を控えた29日、横綱審議委員会による稽古総見が同国技館の本土俵で一般に公開して行われ、新横綱の鶴竜は日馬富士、稀勢の里と取って順調な調整ぶりを示した。
約8000人が見守る中、鶴竜は低い立ち合いを披露。押し込まれても引き技で応じ、稀勢の里には6勝1敗とし「ちょっと緊張した。下がってばかりだったが、それも自分の持ち味。次につながると思って稽古した」と語った。
白鵬は新小結嘉風、遠藤らとの16番を全勝で切り上げたが内容は軽め。昨年九州場所で痛めた右胸に不安が残る琴奨菊は相撲を取らず、新小結の千代鳳は所用で欠席した。稽古総見の来場者が8000人に達したのは7年ぶり。