「今後が楽しみ」、IOCが準備状況を評価


20年東京五輪の第1回事務折衝が4日に終了

「今後が楽しみ」、IOCが準備状況を評価

記者会見を終え、笑顔で握手する、東京五輪調整委員会のジョン・コーツ委員長(左から3人目)と東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(同4人目)ら=4日午後、東京都港区

 国際オリンピック委員会(IOC)と2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の第1回事務折衝「IOCプロジェクトレビュー」が4日に終了し、東京五輪調整委員会のジョン・コーツ委員長(IOC副会長=オーストラリア)は「非常に生産的な会合になった」と総括した。組織委は3日間の日程で、運営や財務など準備状況を報告。森喜朗会長は「アドバイスもいただき有意義だった」と述べた。

 コーツ委員長は会場の建設予定地などにも足を運び、「今後を楽しみにしている」と好印象を受けた様子。自然保護の観点からカヌー会場建設に反対の声がある葛西臨海公園(江戸川区)については、「IOCは話し合いに直接関与しないが、いい方向に進展してほしい」と話した。野球とソフトボールの実施に関する議論は出なかったといい、「12月のIOC臨時総会で結論が出ると思う」と述べた。

 調整委は6月に公式の現地視察を実施する予定。