「戦争反対」「平和を」在日ウクライナ人がデモ
ロシア大使館周辺で50人が参加、「今何かしなければ」
ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の親露派支配地域の独立を認め、軍事的緊張が高まる中、東京都港区のロシア大使館近くで23日午後、平和を求める在日ウクライナ人らがデモを行った。約50人が参加し、「戦争反対」などと書かれたプラカードを掲げ、「ウクライナに平和を」とシュプレヒコールを上げた。
デモの発起人で、IT企業に勤めるイーゴリ・イグナティエフさん(24)=東京都練馬区=は「22日午後にSNSでデモを呼び掛けたが、予想以上に人が集まった」と驚いた様子。
「ウクライナで何が起きているかを世界に伝えたい」と訴えた。
目黒区に住む会社員のサーシャさん(30)は「今何かしなければならない」と、切実な思いを明かした。
デモの参加者からはロシアに対する憤りの声も上がった。
高校生のアデリーナ・リセンコさん(17)=狛江市=は「なぜロシアが、ウクライナの土地で勝手に独立を認めるのか」と語気を強めた。
都内在住のパート従業員、広川ワレンチナさん(46)は「私たちは国を愛しており、独立を守りたいだけだ。なぜこんな目に遭わされるのか。ウクライナに罪はない」と訴えた。