御柱祭「木落し」行わず、巨木を車両で運搬


1200年以上続く長野・諏訪大社の祭り、感染拡大が影響

御柱祭「木落し」行わず、巨木を車両で運搬

諏訪大社の御柱祭で「木落し」の中止などを発表する大総代=22日午後、長野県諏訪市

 1200年以上続く諏訪大社(長野県諏訪市など)の「御柱祭」で、巨木に大勢の氏子が乗って急斜面を駆け下る最大の見せ場「木落し」が行われないことになった。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、同社大総代が22日、山から切り出した巨木を町中に運ぶ「山出し」にトレーラーなどの車両を使用すると発表した。

 大総代によると、長野県の「まん延防止等重点措置」の期限が3月6日まで延長されたことなどから、十分な準備期間を取れないことなどが理由という。

 数えで7年に1度行われる御柱祭は4月2日に始まる予定だったが、一部の日程が変更される見通し。