羽田国際線、きょう大幅増加
国内との乗り継ぎ便利に、航空会社はサービス向上
首都の玄関口・羽田空港を発着する国際線の路線や便数が30日、大幅に増加する。これまで韓国や中国などの近距離路線に限られていた昼間の時間帯に、欧州や東南アジアに向かう中長距離路線も利用できるようになる。日本各地からの国内線が集中する羽田は、国際線への乗り継ぎ拠点として重要性を増すのが確実だ。
昼間の国際線発着枠は30日から31便増加し、このうち11便を全日本空輸、5便を日本航空が獲得した。全日空はベトナムのハノイやカナダのバンクーバー、ドイツのミュンヘンに新規就航する。日航は、共同運航(コードシェア)していたロンドン線を自社運航に切り替える。
外国航空会社では、フィリピン航空のマニラ線などの新規路線が登場する。深夜時間帯でも、日航がホーチミン線の運航を開始。羽田を発着する国際線は全体で5割程度増加し、約80便となる。
新たな乗客を迎えるため、航空会社はサービス向上にも力を入れる。日本航空は出発待ちのラウンジの面積を2・5倍に拡大し、格子や桜など日本風のデザインを取り入れる。更衣室や授乳室も設ける。全日空もラウンジを拡張し、和食と洋食のフルコースを提供するレストランを新設する。両社とも、国際線と国内線のターミナルをつなぐバスを運行、乗り継ぎの利便性を向上させる。