ＪＲ西管内、５年で500店

業務提携を発表し、握手する（右から）セブン－イレブン・ジャパンの井阪隆一社長、ＪＲ西日本の真鍋精志社長ら＝２７日午後、大阪市

　ＪＲ西日本とセブン－イレブン・ジャパンは２７日、駅構内で運営するコンビニエンスストアや売店など約５００店を「セブン－イレブン」との提携店舗に転換すると正式発表した。６月上旬から順次開業し、５年で転換を終える計画。セブンは、通勤客などで１日５００万人が利用するＪＲ西の「駅ナカ」への出店により、売り上げ拡大と西日本地域での店舗数の増強を目指す 。

　ＪＲ西は、コンビニ最大手のセブンと組むことで、伸び悩んでいるコンビニや売店事業の強化を図る。５年後にはコンビニ、売店の総売上高を現在の４割増の６４５億円に引き上げる方針。店舗の改装などに約１００億円を投資する 。

　ＪＲ西と子会社のジェイアール西日本デイリーサービスネット（兵庫県尼崎市）、セブンの３社は２７日、提携契約を結んだ。売店「キヨスク」とコンビニ「ハート・イン」を、それぞれ「セブン－イレブン　キヨスク」「セブン－イレブン　ハート・イン」に変更。公共料金の支払い受け付けやセブンのプライベートブランド（ＰＢ）商品の販売も手掛ける 。

　大阪市で記者会見したＪＲ西の真鍋精志社長は「『駅ナカ』ビジネスをさらに伸ばすには、セブン－イレブンの豊富な品ぞろえや品質は魅力」と意義を強調した 。

　セブンの井阪隆一社長は「今まで（セブンを）使っていなかった人にも、知ってもらうチャンスだ」と語った上で、提携の拡大に意欲を示した。