「ひい、ふの、み」、新横綱鶴竜に純白の綱完成
貴乃花親方が雲竜型の土俵入りを指導
大相撲の71人目の横綱に昇進した鶴竜(28)=本名マンガラジャラブ・アナンダ、モンゴル出身、井筒部屋=が土俵入りで締める横綱の「綱打ち」が27日、大阪市内の井筒部屋宿舎で行われた 。
太鼓が鳴る中、紅白のねじり鉢巻きを締めた時津風一門の関取衆ら約30人が「ひい、ふの、み」と威勢のいい掛け声とともに3本の綱をより合わせ、約2時間で純白の綱が完成した 。
この後、鶴竜は北の湖理事長(元横綱)から借りた化粧まわしを締めて、貴乃花親方(元横綱)の指導で雲竜型の土俵入りの稽古を行った。左手を脇腹に当て、右手を広げてせり上がる雲竜型は、2010年2月に引退した朝青龍以来 。
鶴竜は「見ていたよりは難しいなと思った。綱をつける実感が湧いた。身が引き締まった」。所作を指導した貴乃花親方は「のみ込みは早い。さすがですね」と話した 。
28日には東京・明治神宮で横綱推挙式に臨んだ後、奉納土俵入りを行い、習いたての雲竜型を披露する。