米下院議員による「ジャパン・コーカス」発足
62人、「心強い」と安倍首相
超党派の米下院議員による議員連盟「ジャパン・コーカス」が発足し、連邦議会議事堂内で24日、設立式典が開かれた。在米日本大使館によると、米議会に日本を専門とする議連ができたのは初めて。日本政府は韓国を扱う「コリア・コーカス」などに対抗することで、日本の主張を米国の政策に反映させやすくなると期待している。
米議会では長年、ダニエル・イノウエ元上院議員が知日派の代表格として知られていた。しかしイノウエ氏は2012年12月に死去し、日本政府は新たなパイプづくりを急いできた。議会側から呼応する動きが出てきた背景には、米国がアジア重視の戦略を進めていることもありそうだ。
メンバーは共同議長を務める共和党のデビン・ニューネス議員(40)、民主党のホアキン・カストロ議員(39)をはじめ62人。式典でニューネス氏は、環太平洋連携協定(TPP)交渉を超党派で支援する意向を示し、カストロ氏は「日本との強固な同盟関係は国益だ」と強調した。(ワシントン時事)