葛西紀明がW杯ジャンプ男子で歴史的な活躍


混戦の上位争い、最年長の41歳で優勝

葛西紀明がW杯ジャンプ男子で歴史的な活躍

最年長の41歳で優勝し、喜ぶ葛西紀明=1月11日、オーストリア・バートミッテルンドルフ(AFP=時事)

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプは23日、スロベニアのプラニツァで最終戦が行われ、41歳の葛西紀明(土屋ホーム)は5位に入り、総合得点では10季ぶり1桁の5位で終えた。

最年長優勝、ソチ五輪での二つのメダル獲得と活躍した葛西。低く速い飛行を完成させた今季は表彰台6回、開幕戦の27位以外は出場全戦でトップ10の安定感を見せ、歴史的な活躍で締めくくった。

日本勢では、伊東大貴(雪印メグミルク)、竹内択(北野建設)が五輪では団体の銅メダルに貢献したが、故障と病気もあり、シーズンを通しては満足な結果を残せなかった。20歳の清水礼留飛(雪印メグミルク)にしても、最高は5位といまひとつの結果だった。

横川朝治ヘッドコーチは「ベテランと若手が出てきて平均的に強くなったが、ベテランを脅かす若手を育てないといけない」と課題を指摘した。(プラニツァ〈スロベニア〉時事)