鶴竜まずは周囲に感謝、早くも重責を覚悟
「横綱鶴竜」あす誕生、横審が満場一致で推薦
横綱昇進について「推薦」の答申が出たとの知らせを受け、ガッツポーズする鶴竜＝２４日夕、大阪市
２４日の横綱審議委員会で、７１人目の横綱に推薦された鶴竜は同日、大阪市の井筒部屋宿舎で報告を受けた。関係者から電話で知らされ、「ありがとうございます」。ゆっくりと表情が緩んだ。
「感謝の気持ちでいっぱい。自分一人の努力でここまでこられたわけじゃない」。生真面目で心優しい鶴竜らしく、師匠の井筒親方（元関脇逆鉾）や両親、ファンらへの感謝を一番先に述べた。
昇進の正式決定が近づき、「今まで以上に努力して、頑張らなきゃいけない気持ちを強くした」と決意を語った。
自身が思い描く横綱像は、まだ漠然としているが、重責は覚悟している。「常に勝って当たり前。失敗もあるかもしれないが、いろいろ勉強して強くなっていきたい」。その上で、「自分は自分。今まで通り、ありのままでいたい」とも。
２６日に迎える伝達式の口上は思案中。２年前の大関昇進時は「お客さまに喜んでもらえるような相撲」を誓った。「今回もシンプルにいきたい。シンプル・イズ・ベストと言うから」と笑って話した。
