熱意で育てた4500本の梅林が見頃


いなべ市農業公園で、旧藤原町時代の高齢化対策がルーツ

熱意で育てた4500本の梅林が見頃

 三重県の「いなべ市農業公園」で、約100種類4500本の色鮮やかな梅林が見頃を迎えている。

この梅林は、高齢化が進んでいた旧藤原町時代の1999年、退職した人たちを町の臨時職員として雇用し、植え始めたのがルーツ。耕作放棄地が増える中、町は「ハコモノは完成時にきれいなだけ。植物はどんどん美しくなる」との思いで、人材活用と町おこしを結びつけた。

新たなやりがいを見つけて「生涯現役」を目指す人たちが、赤、白、ピンクの花を咲かせ、大勢の観光客を呼ぶまでに育て上げた。30日まで「梅まつり」を開催中=23日