広島が流れ変える初勝利、FCソウルに2-1
ACLサッカーで前回準優勝チーム破る
選手たちの笑顔がはじけた。ホームに集ったサポーターの期待に、やっと応えられた。広島が3戦目にして初白星を挙げた。
必勝を期したイレブンは序盤から攻めに攻めた。得意の速いパス回しで前進し、柏、朴亨鎮がサイドからクロスを入れて再三の好機を演出。前半17分には主将の青山が思い切りよくミドルシュートを放ったが、惜しくもバーにはじかれた。
実ったのは後半8分だった。高萩が測ったようにボールを浮かせて技ありの先制点。一度は追い付かれたが、同33分に3バックの1人、塩谷がゴール前に走り込んで値千金の一発を決めた。
広島のACL挑戦は、昨年を含め過去2度とも開幕3連敗スタートが響き、1次リーグ敗退。「これまでの経験を生かしたい」とエースの佐藤。今季はキャンプから「三度目の正直」を強く意識して臨んでいた。
前回ACL準優勝チームを破った。「まずは勝ち点3を取れたこと。これまでも試合内容は悪くなかったが、結果を得ることで次につながる」と森保監督。J1連覇中の日本の王者が、嫌な流れを変えるきっかけをつかんだ。