落語家の三遊亭円丈さん、心不全のため死去


享年76、新作落語を多く発表、テレビCMでも人気

落語家の三遊亭円丈さん、心不全のため死去

落語家の三遊亭円丈さん=2010年3月、東京・浅草の浅草東洋館


 
 落語家の三遊亭円丈(さんゆうてい・えんじょう、本名大角弘=おおすみ・ひろし)さんが11月30日午後3時5分、心不全のため東京都内の病院で死去した。76歳だった。名古屋市出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻ユリ子さん。

 1964年、六代目三遊亭円生に入門。「ぬう生(しょう)」を名乗り、78年に真打ちに昇進、円丈に改名した。

 「グリコ少年」など、古典落語にとどまらない奇想天外な世界観の新作落語を多く発表して、若い世代を中心に新たなファンを獲得。後進の落語家らにも大きな影響を与えた。

 現役時代のプロ野球阪神タイガースの掛布雅之さんと共演した蚊取りマットのテレビCMでも人気を集めた。