11月に帰還した星出さん「月が次のターゲット」


ヒューストンから記者会見、「民間宇宙時代」を目の当たり

11月に帰還した星出さん「月が次のターゲット」

星出彰彦さん=2020年、米テキサス州ヒューストン(JAXA提供)

 国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を終え、11月に帰還した星出彰彦さん(52)が3日、リハビリを行っている米テキサス州ヒューストンからオンラインで記者会見し、次の目標について、「やはり月が次のターゲットになると思うので、ぜひ月に向けて頑張りたい」と意欲を示した。

 米宇宙企業スペースXが開発した新型宇宙船「クルードラゴン」への搭乗や、映画撮影のためISSを訪問したロシアの映画監督と女優を迎えるなど「民間宇宙時代」を目の当たりにした星出さん。「広く宇宙を活用していただく時代になった」と述べた上で、「できること、できないことを(民間と職業飛行士の)両者で把握し、どういうサポートができるかを準備段階から議論することが大事だ」と強調した。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、月周回や月面着陸を視野に入れ、13年ぶりの日本人宇宙飛行士の新規募集を開始。星出さんは「より遠くに行くので、新しい世界に飛び込んでいく、開拓していく意識を持つ人が必要になる」と話した。