脱税容疑で逮捕、田中英寿日大理事長が辞任
臨時理事会で辞任が了承、理事職については継続を希望
所得税法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕された日本大学理事長の田中英寿容疑者(74)が1日、大学に辞任の意向を伝え、同日の臨時理事会で了承されたことが関係者への取材で分かった。
関係者によると、田中容疑者は理事長職の辞任届を出したが、理事職については継続を希望しているという。辞任の理由について、身柄が拘束され、職務を全うできないと説明した。
臨時理事会では、大学の付属病院をめぐる背任事件の被害届を提出することも決めたほか、加藤直人学長が理事長を兼任し、学長を除く理事全員が辞任することを申し合わせたという。
田中容疑者は理事などを経て2008年、理事長に就任し、現在5期目。業者からのリベートなどを隠し、所得税計約5300万円を脱税したとして11月29日に逮捕された。調べに対し、容疑を否認している。