グランマ・モーゼス展、幸せな風景を素朴に描く
世田谷美術館で初来日含め130点を展示、「素朴派の筆頭」
自然と調和して生きる――。アメリカの国民的画家、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860-1961)の生誕160年を記念した回顧展「グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生」が20日、世田谷美術館(東京都世田谷区)で始まる。それに先立ち、19日、報道向け内覧会が行われた。
70代から本格的に絵を描き始めたグランマ・モーゼスは、ニュー・イングランドの田園風景や日々の幸せを素朴な筆致で描き続け、101歳で亡くなった。同展では、最初期の作品から100歳で描いた絶筆や愛用品ほか関連資料まで、日本初来日を含む約130点を展示する。
監修した千足伸行・成城大学名誉教授は「グランマ・モーゼスは素朴派の筆頭といえる。独学で絵画を学んだゆえの妙に上手(うま)くないところが逆に魅力だ」と解説した。観覧料は一般1600円、65歳以上1300円、大高生800円、中小生500円。来年の2月27日まで。