初登院議員ら抱負「違う緊張感」「がむしゃらに」
特別国会が召集、「身が引き締まる思い」「期待に応える」
衆院選を受けた特別国会が召集された10日、大ベテランを小選挙区で破るなどして当選した議員らが緊張した面持ちで初登院した。
岩手3区で立憲民主党の小沢一郎氏を初めて破り4回目の当選を果たした藤原崇氏(38)=自民=は「今までと違う緊張感。初登院を思い出した」と背筋を伸ばした。
東京8区で自民党の石原伸晃氏との激戦を制した吉田晴美氏(49)=立民=は真新しい議員バッジを胸に「身が引き締まる思い。経済格差が拡大する中、希望が見いだせないという人がたくさんいる。まずは生活再建に取り組む」と力説。神奈川13区で自民の甘利明前幹事長との一騎打ちに勝利した太栄志氏(44)=同=は、国会議事堂を背に「期待に応えられるよう一つ一つ実績を残したい」とした。
熊本2区で自民党、野田毅氏の17選を阻んだ元財務官僚の西野太亮氏(43)=無所属=は「スタートラインに立てた。われわれ世代の特色を最大限発揮したい」と晴れやか。国政挑戦5回目にして、新潟5区で元知事対決を制した米山隆一氏(54)=同=は「1期目だろうが10期目だろうが同じ議員。発言すべきは発言する」と述べた。
「最初に門が開く瞬間は記憶に残したい」と、午前8時の開門前に訪れたのは馬場雄基氏(29)=立民=。福島2区で敗れたが比例復活し、初の平成生まれの国会議員に。「若者、学生の意見をどのように反映させていけるか。謙虚に素直に、がむしゃらに頑張りたい」と話した。大阪10区で立民副代表、辻元清美氏を破り初当選した池下卓氏(46)=維新=も「いよいよ。おごらず、愚直に活動したい」と語った。
比例で衆院初当選したれいわ新選組の山本太郎代表(46)は国会前で支持者に「皆さまの思いを胸にしっかりやっていきたい」と演説し、門をくぐった。