囲碁・名人戦、井山裕太四冠が2連覇達成


名人獲得は通算8期目、かど番から一力遼天元に2連勝

囲碁・名人戦、井山裕太四冠が2連覇達成

囲碁の第46期名人戦7番勝負で名人を防衛した井山裕太四冠(左)と敗れた一力遼天元=5日午後、静岡県河津町

 囲碁の井山裕太名人(32)=棋聖、本因坊、碁聖と合わせ四冠=に一力遼天元(24)が挑戦する第46期名人戦7番勝負の第7局で、井山四冠が5日、129手で黒番中押し勝ちし、4勝3敗で2連覇を果たした。井山四冠の名人獲得は通算8期目。今局は4日から静岡県河津町で打たれた。

 2勝3敗のかど番に追い込まれてからの2連勝で逆転した井山四冠は終局後、「本当に大変なシリーズだった。反省点や課題も見えた」と振り返った。一方、一力天元は「全体的にミスが多かった。修正してこの舞台に戻ってきたい」と語った。

 一力天元は、来年1月に開幕する第46期棋聖戦の挑戦権も獲得しており、囲碁界最高峰とされる棋聖位を懸けて、井山四冠との新たな7番勝負に挑む。