「哲学の建築家」白井晟一の人生をひもとく
渋谷区立松濤美術館で展覧会「白井晟一入門」、始まる
渋谷区立松濤美術館40周年を記念して、「哲学の建築家」と評される白井晟一の建築図面などを集めた展覧会が23日、同美術館で始まる。
20世紀中盤に活躍した白井は、独学で建築家への道を歩んだ異色の経歴を持つ。多くのユニークな建物を世に送り出した。著作や、書家としての活動など、建築の枠組みを超え、形や空間に対する思いを巡らせ続けた。亡くなってから38年経(た)つ今でもファンは多い。
展覧会の第1部である今回は、オリジナル図面、建築模型、装丁デザイン画、書などを集め、白井の人生をひもといていく。来年1月から始まる第2部では、白井の晩年の代表作の一つである本美術館に焦点を当てた展示を行う予定。第1部は12月12日まで。