反田恭平さん、ショパン・コンクールで2位に
「すべてが実った瞬間」、体格や髪形も自己プロデュース
第18回ショパン国際ピアノコンクールで2位になった反田恭平さんは、受賞発表直後の21日未明、日本メディアの取材に応じ、これまでの努力の「すべてが実った瞬間だった」と感無量の様子で語った。
「賞状などもなく、まだ実感が湧かない」という反田さんは、前回コンクールが行われた2015年から「6年間かけてプログラムを吟味してきた」と振り返る。「海外のホールで響かせるにはある程度体格も必要」と、2年前からあえて脂肪と筋肉を増量。また、後ろ結びの特徴的な髪形で「サムライ」と周囲で呼ばれていることも、狙い通りだったと明かす。そんな自己プロデュースを含め、今回のコンクールには全身全霊で臨んだという。
「日本でソリストを育成する学校をつくりたい。音楽をやっているのは、それに協力してくれる友人を探すという意味もある」と、さらなる夢も。4位に入賞した小林愛実さんは、同じピアノ教室にも通った幼なじみ。「家族」のような存在で、今後も切磋琢磨(せっさたくま)していきたいと話した。(ワルシャワ時事)